LEIBNIZ UNIVERSITY HANNOVER + WASEDA UNIVERSITY 2024 WORKSHOP @神奈川県真鶴町

2024年5月27日から6月6日までの2週間、ハノーファー大学の学生と共同して神奈川県真鶴町を対象とし、地方の縮小をテーマとしたにワークショップを行った。

今回のワークショップ対象地、真鶴町は街独自のデザインコード「美の基準」を設けた点で特徴的な町である。

2週間のうち、28日と29日は現地調査のため実際に真鶴町を全メンバーで訪れた。訪問期間中は真鶴出版を拠点に調査を行なった。

1日目、真鶴出版で街の概要を教わったのち、それぞれが事前に選択したトピックに基づいて日独の学生混合のチームに分かれ、そのトピックに基づいたより詳細な調査のためチームごとに町に出てリサーチを行った。また、その際それぞれの対象敷地内の空き家のプロットを行い、後に全チーム分統合して真鶴町主要部の「空き家マップ」を作成した。

2日目は再び真鶴出版に集まり、真鶴町を実際に歩いて案内していただいた。その際、真鶴を拠点に活動されている建築家である藤井さんの自邸を拝見した。その後再びチームごとに分かれ、教員とも対話しながらそれぞれのトピックに基づいた調査の仕上げを行った。

現地調査終了後は調査で得られた情報をもとに、どういった提案が可能か検討を行った。教授や他チームの学生を交えたディスカッションなどを経て、それぞれが提案の方向性を定め6月6日の最終プレゼンテーションに向けて準備を行った。

最終日には、各チームごとに模型やポスター、写真やドローイングなどさまざまなメディアを用いて自らの提案のプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションは大学内の公共空間で行われ、ワークショップ参加者だけでなく他の研究室の学生などもレビューに参加した。それぞれの提案はリノベーション案からモニュメンタルな提案まで非常に多彩な提案がみられ、一つの町に対して実に多様なアプローチが考えられることがわかったと同時に相違点のみならず、互いの共通点も発見することができた。

地方の縮小という、現代において日独両者が直面する現実をテーマとして取り扱ったことで、多くの共感をもって2週間の共同作業を行うことができ、非常に実りある時間とすることができた。

10か月前